GPIFの資産構成に学ぶ、理想のポートフォリオとは?
投資信託の積立など、資産を分散投資をする際に重要だと言われている「ポートフォリオ」や「アセットアロケーション」。
私の場合は、S&P500などの米国株のファンドやETFの保有量に対して、他の資産の保有割合を決めていますが、皆さんは、何を基準に決めてらっしゃいますか?
今回は、理想のポートフォリオ(資産配分)について考えてみましょう!
【目次】
- 【投資におけるポートフォリオとは?】
- 【理想のポートフォリオ、GPIFとは?】
- 【年代によって変わるポートフォリオ】
- 【GPIFのポートフォリオに近いバランスファンド】
- 【追記:ついにGPIFと同じ運用を行うファンドが登場】
- 【理想のポートフォリオとは?のまとめ】
【投資におけるポートフォリオとは?】
ポートフォリオとは、一言で言えば、保有するリスク資産(株式や債券などの有価証券)の配分や割合の事を言います。
◆ ポートフォリオとアセットアロケーションの違い
似たような言葉でアセットアロケーションという言葉もあります。アセットアロケーションの場合は、リスク資産ではない預貯金や現金なども含めた上での、総資産の配分として使われる事が多いですね。
◆ ポートフォリオを作成する意味
【 最適なポートフォリオで、資産を分散させ、リスクを軽減させる。】
例えば、日本の株式のみに投資している場合は、国内株式100%のポートフォリオとなります。
この場合は、日本国内の株式相場が何らかの原因で総崩れとなった場合は、多大な損失をこうむる事になりますね。非常にリスクの高い構成となります。
国内株式と国内債券を同じ金額すつ購入した場合は、国内株式50:国内債券50のポートフォリオとなりますね。
現在の国内債券は、利回りはほとんどありませんが、株式と比べれば価格の変動が緩やかですから、株価が下落した際も債券が下支えとなり、リスクを軽減させてくれます。
ただし国内の金融資産だけでは、日本の経済が長く低迷した場合は、長期にわたって損失抱える可能性もあります。
【海外の資産もポートフォリオに組み入れ、国際分散投資を行う】
対処法としては、国内だけでなく、海外の株式や債券もアセットアロケーションに組み入れる事で、投資する地域を分散させ、リスクの軽減と共に、やはり投資をする以上は、リターンも狙っていく必要があります。
このように、ポートフォリオを作成する事で、どの投資対象を、どの程度の配分で保有し、どの程度のリターンを求めるのか、あるいはどの程度リスクを軽減していくかを判断していきます。
さて、このポートフォリオですが、実は理想のポートフォリオと呼ばれているポートフォリオがあります。
【理想のポートフォリオ、GPIFとは?】
それは、GPIFのポートフォリオです。
GPIFというのは、「年金積立金管理運用独立行政法人」の事を言います。IWGPではありません(^_^.)
ようは、皆さんから預かっている厚生年金や国民年金の一部を株式や債券で運用している組織の事ですね。
平成29年度の末の時点での成績は、GPIFのHPによりますと、
収益率:+6.9%
収益額:+10兆810億円
運用資産額:156兆3,832億円
運用資産156兆円というのは、公的な年金基金の運用額としては世界最大となります。
◆ GPIFのポートフォリオの資産配分は?
GPIFの資産の構成は、以下のようになります。
・国内株式25%
・外国株式25%
・国内債券35%
・外国債券15%
債券と株式の割合は、見事に50%ずつ、株式の割合も国内と外国で半分ずつですね。
債券の割合は、国内債券が35%で、外国債券のほうが15%となっています。
まさに、国際分散投資の王道といった感じですね。
さて、このポートフォリオを見て皆さんは、どのように感じますか?
私が初めてGPIFのポートフォリオを見た時の感想は、やはり、国民の大事な年金を運用している訳ですから、だいぶリスクを抑えたポートフォリオだなと感じました。
ただ、平成13年から、15年以上にわたって運用してきて、それなりの成績を残してきている訳ですから、充分に参考になるポートフォリオだとは思います。
【年代によって変わるポートフォリオ】
さて一つの理想として、GPIFのポートフォリオを紹介してみましたが、別の考え方として、年代によってポートフォリオを変化させていくといった考え方もあります。
よく言われるのは、100-自分の年齢で株式の保有率を変えていく方法です。
例えば、40才であれば、100-40で、株式の保有率を60%。
60才であれば、100-60で、株式の保有率を40%にするといった形ですね。
年齢が20才違うので、株式の保有率も20%違ってきます。
20代や30代で、これから長期にわたって運用を続ける時間があれば、株式の保有率をかなり高めに設定する事で、一時的にはマイナスの収益となっても、後々世界経済が成長していけば、マイナスの運用時に買い貯めた資産が大きく成長するといった考え方です。
資産が大きく成長した後は、逆に債券の保有率を増やして安定した運用を行っていくという考え方でもあります。
【GPIFのポートフォリオに近いバランスファンド】
自分でポートフォリオを考えたり、設定するのが面倒だという方は、シンプルにバランスファンドを利用するという手もあります。
バランスファンドとは、株式や債券などの資産配分を設定した上で公募している投資信託の事を言います。
↓バランスファンドの詳細は、こちらの記事をお読み下さい。
budo-toushi.hateblo.jp
GPIFのポートフォリオに比較的近いものだと、以下のバランスファンドがあります。
(A)ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
(B)大和-ダイワ・ライフ・バランス50
(C)三井住友・DC年金バランス50
少し詳細を見てみましょう。
(A)ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
資産構成
・国内株式25%
・外国株式25%
・国内債券25%
・外国債券25%
資産構成は、綺麗に25%ずつですね。株式の比率はGPIFと同じです。信託報酬は、0.23652%です。
(B)大和-ダイワ・ライフ・バランス50
資産構成
・国内株式30%
・外国株式20%
・国内債券40%
・外国債券10%
GPIFやニッセイ(4資産均等)と比べると、国内資産を株式、債券ともに、やや高めの設定にしていますね。信託報酬は、0.216%です。
(C)三井住友・DC年金バランス50
資産構成
・国内株式35%
・外国株式15%
・国内債券35%
・外国債券10%
・短期金融資産5%
株式のほうは、更に国内株式の割合を高めています。債券のほうはGPIFの設定と似ていますね。信託報酬は 0.2484%です。
【追記:ついにGPIFと同じ運用を行うファンドが登場】
当記事では、理想のポートフォリオの一例としてGPIFの運用方法に比較的近いファンドを紹介してきたのですが、GPIFと全く同じ比率で運用を行うファンドが設定されましたので、追記として紹介したいと思います。
(D)大和-iFree 年金バランス
資産構成
・国内株式25%
・外国株式25%
・国内債券35%
・外国債券15%
資産構成は、GPIFと全く同じですね。信託報酬も、0.17172%と上記で紹介したファンドの中で最安となっています。
このファンドが設定されてしまうと、もう上記で紹介したファンドは無用となってしまいますね(^_^.)
こういう傾向は、ここ数年のインデックスファンドではよくある事です。
上記のファンドは、いずれもSBI証券や楽天証券 で購入できます。
【理想のポートフォリオとは?のまとめ】
今回は、理想のポートフォリオの一つとしてGPIFのポートフォリオを紹介し、構成比率の近いバランスファンドも紹介してみましたが、いかがでしたか?
私も投資を始めた当初は、バランスファンドを中心とした投資を行っていました。
その後、サテライト部分として、先進国株式や新興国株式のファンドを付け足していきました。
冒頭でも少し書きましたが、現在ではだいぶ米国株に偏った運用をしていますね(^_^.)
投資は最終的には、全て自己責任と言えますから、皆さんも色々と試行錯誤しながら、自分自身の理想のポートフォリオを完成して頂きたいと思います。
今後も、GPIFの動きには注目したいところです。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
↓ウェルスナビは、年代に応じて、ポートフォリオを変更ができるバランスファンドです。
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株価や投資信託が急落!下落時の心構えと対処法。失敗を糧に投資に対する耐性を身に付けろ!
【株価や投資信託の下落時にどうするのか】
昨年(2017年)は、適温相場と言われたように、株式を中心にNYダウは史上最高値を更新し、日経平均株価も20何年ぶりの上げ幅を記録したりしていましたね。
それと比べると、今年(2018年)は、年始こそ良かったものの、2月~3月と米国金利の上昇を機に世界的に株価や債券の価格が下落しましたし、現在(6月)も米中や米欧の貿易摩擦を要因に、アジアや新興国の株価などが下落しています。
↑ この後、2018年の10月頃から、本年二度目の調整時期に入っています。更に12月に入り、FRBが金利を引き上げた事により、米国株が急落しています。
そして景気に敏感な国内株式も軒並み下落していますし、新興国も6月頃から下落傾向が続いています。
今年から「つみたてNISA」を始めた方も、おいおいと思っている方が多いかもしれません。
今回は、下落時の心構えについてお話したいと思います。
【目次】
【株価が下った理由や原因を知る事が第一】
投資関係の書籍やサイトを読むと、下落時にどういった対応をするのかといった事も書いてあると思います。
下落しても、積立をやめずに、とにかく我慢しろと書いてあるものもありますし、25日移動平均線を下回ったら売却しろと書いてある本もあります。
それらを鵜呑みにして対応してみても、「あ~売らなければ良かった」という事もあるでしょうし、「あそこで損切りしておけば良かった」と思う事もあると思います。
結局、結果というものは、後からしか分からないものですし、各投資法によって対応も違ってくるので、失敗を繰り返しながら、自分なりの対応を身に付けていくしかないのでしょうね。
私の場合は、まず株価が下がった時は、その理由と原因を探ります。何が要因で下がったのか、その理由や仕組みが分かれば、どうするべきか先が見えてくると思います。
↓株価が下がる要因については、下記記事をご参考下さい。
【下落相場の対応は、投資の種類によって異なる】
私が現在、投資しているのは、投資信託の積立や買付、株式、そしてETFですので、各投資法ごとに私なりの対応をご紹介します。
〇投資信託の下落時は?
投資信託の積立という事は、つみたてNISAなどのドルコスト平均法を用いたものですね。毎月いくらとか、SBI証券などの場合は、毎日積立にも対応しているようです。
ドルコスト平均法の場合は、下落時に積み立てを続ける事で、平均取得単価が下がります。
この平均取得単価と、相場が上がった時の基準価額の差額が利益になるので、基本的には下落時でも、そのまま積立を続けていくのがベストだとは思います。
(1)各ファンドのリスクと特性を知る。
ただし、ただ単に下落を見過ごしていくという訳ではなくて、下落時にそのファンドのリスク(値動きの大きさ)がどの程度なのか、どの程度の耐性があるのかなどの特性を捉えておいたほうが良いと思います。
やはり先進国と比べれば、新興国のファンドはリスク(値動き)も激しいですし、下落した要因が改善されてから、上昇に転じるまでに時間がかかる事も多いです。
またテーマ型やある特定の地域のみに投資したファンドは、その分野や地域に致命的な要因が起きた場合は、短期的には回復が見込めない場合もあります。(結果、繰上償還される場合もあります)
日本株においても、昨年は海外の機関投資家が割安な中小型株を随分と買っていたようで、爆発的なリターンをあげていた中小型株ファンドもありましたが、今後も昨年と同様のパフォーマンスをあげられるかどうかは、何とも言えないところがあります。
↑ その後の2018年12月時点では、私の保有している日本の中小型株ファンドも壊滅的です(-"-)
(2)ポートフォリオの見直し
上記のようなファンドを大きな比率で保有していた場合は、状況によっては長期にわたって含み損を抱える事にもなりかねませんから、下落を機にポートフォリオの比率を少し考えてみたほうが良いかもしれません。
↓ポートフォリオに関しては、下記記事をご参考下さい。
(3)一番重要なのは、ファンドの銘柄選び
投資信託の場合は、結局はファンドの銘柄選びと、どのファンドをどれくらいの比率で保有するのかがもっとも重要だという事になりますね。
暴落や急落を機会に、そのファンドが今後も成長していく可能性があるのか、いま一度考えてみると良いと思います。
↓ファンドの選び方は、下記記事をご参考下さい。↓
〇株式の下落時
株式の下落には、外部的な要因と内部的な要因とがあります。
外部的な要因とは、前回の「株価や投資信託が下がる理由と原因。」で説明したように、何らかの投資に関わるリスクを要因として、下落する事です。
◆ 株価が下がる外部的な要因
具体的には、米国の株安が伝染して日本株が下がるとか、円高で輸出企業の株価が下がるとか、現在で言えば米中や米欧の貿易摩擦を原因としたものですね。
2018年12月現在の国内の株価の急落に関して言えば、やはり米国の株価急落が第一要因です。
そして、米国の株価が下がった要因としては、今後も米国の政策金利が上がっていく事、また世界経済の先行きの不透明感が挙げられると思います。
という事は、米国の株価が落ち着かないと、日本の株価も落ち着かないという事ですね。特に日本株というのは、米国の影響を受けやすい特性があります。
◆ 株価が下がる内部的な要因
内部的な要因の場合は、その株式を発行している企業そのものの業績が悪いとか、その企業の輸出先の国で為替や政治的な問題が発生しているなど、その企業個別の要因です。
外部的な要因の場合は、その原因が改善されれば、上昇に転じる期間も短くて済みますが、内部的な要因の場合は、その企業自体の問題が解決されなければ、株価が回復しないので注意が必要です。
特に一番やっかいなのは、外部的な要因に内部的な要因が隠れていた場合ですね。
外部的な要因で株価が下がっていると思っていたら、実は内部的な要因が原因で株価が下がっていて、外部的な要因が改善されて、同業種の他の銘柄が上がり始めても、その銘柄だけが下落を続けている場合です。
こういった銘柄を保有し続けると、所謂「塩漬け」になる事も多いです。
結局、株式の場合は情報戦だと思うんですよ。情報を先に得た者が、いち早く対処して利益を確定していく。
配当や優待を目的に株式を保有している方も多いと思いますが、内部的な要因で株価が下落している場合は、配当なし、優待なしという事もありえますので、内部的な要因で株価が急落する、あるいは下落が継続しているようであれば、売るにしろ、保有するにしろ早めの決断が必要だと思います。
脅すわけではありませんが、株式の個別銘柄の場合は、本当に価値が半分以下になる事もありますよ~( 一一)
◆ 株価の急落時にこそ、光る銘柄をリサーチ
脅した後なので、一つ明るい話題をするならば、株価の急落時や暴落時にこそ、光る銘柄というのもあります。
具体的には、ほぼ全面安の時にこそ、逆に株価が上がっていたり、他の銘柄と比べて下落率の低い銘柄という事です。
こういった銘柄は、普段は探そうと思っても、なかなか目に付きません。
しかし暴落時だからこそ、浮き上がって出てくるわけです。
こういう銘柄を見つけたら、なぜ株価が下がらないのか、この機会にリサーチしてみましょう。将来のお宝銘柄になるかもしれません。
〇 ETF(上場投資信託)の下落時
最後にETFの下落時についてですね。
◆ ETFとは?
ETF?と思った方も多いかもしれません。海外では主要な投資対象の一つですが、日本ではまだまだ認知度が低いようです。
ETFというのは、上場された投資信託の事で、一般の公募型の投資信託は、一日に一度だけ基準価額が決まりますが、ETFの場合は上場されているので、取引が行われる度に、基準価額が株価のように変わります。
最近は、海外で上場されているバンガードのVTとかVTIなどのETFを購入されている方も多いようですね。
私の場合は、国内ETFを主戦場としています。
◆ ETFや投資信託の買い足しは、下落時こそチャンス
ETFの場合も、投資信託の積立のように、毎月決まった日に買い足していけば、結果としては、そのETFの基準価額の平均値に近づいていくとは思いますが、株式と同じように日々刻刻と値段が変わっていくものなので、やはり下がった時に買い足しておきたいというのが実情だと思います。
つまり下落時が買い足しの好機という事になります。
◆ ETFの買い足しには時間の分散を
ただし、下がったからといって闇雲に買い足してしまうと、ある値で平均取得単価が固定されてしまい、更に下がった場合には、買い足してもなかなか取得単価が下がらない事もあるので注意が必要です。
ETFの場合は、投資信託の積立のように、積立を始める時期が早ければ早いほど良いという訳ではなく、まずそのETFをいくらで買うのかが重要になります。
具体的には、過去のチャートを見て、この価格まで下がったら買おうと計画を立てておくと良いでしょう。またETFの場合は、株価と同じように指値で注文ができるという事も特徴の一つです。
ETFの場合も株式と同じように1単元が10口や100口といったETFもありますが、1口から購入できるETFも数多くあります。
下がった場合も、一度に大量に買い足すのではなく、様子をみながら、少しずつ買い足していったほうが良いでしょう。時間の分散を活用しましょう。
私の場合は、下がっていくのを追いかけるというよりは、下がって上昇に転じた時に買い足す事が多いですね。
急落した時は、眺めています。どこまで下がるのかは分かりませんから( 一一)
それも一度に買い足してしまうのではなくて、更に下がる場合もありますから少量ずつです。そして更に下がったら、また上昇に転じた際に買い足していきます。
◆ ETFの分配金で個人年金を作る。
ETFの場合は、分配金が出るものも多いので、的確な取得単価を保ちつつ、少しづつ買い足していけば、保有している限りは生涯にわたって、配当を得る事もできるので、生涯年金として考えても良いかもしれません。
いずれにしても、ETFの場合もやはりポートフォリオ内の割合が重要になりますから、何をどれくらいの比率で保有していくのかが、もっとも重要だと言えるでしょう。
下がっているものだけ買い足していくと、無茶苦茶なポートフォリオになります。
↓ポートフォリオに関しては、以下の記事をご参考下さい。
〇 ウェルスナビの暴落時
当記事には、なぜか「ウェルスナビ 暴落」のキーワードで訪れる方も多いようなので、補足しておきます。
↓ウェルスナビについて詳しくは、下記記事をご覧下さい。↓
ウェルスナビは、ロボアドバイザー運用によるバランスファンドといって良いと思います。
ですので、リスク許容度にもよりますが、基本的には株式だけの投資信託よりは、守りに強いファンドと言えると思います。
ただ今回(2018年12月)、私も運用しているウェルナビのマイページを見てみましたが、ふむふむ、確かに下がってますね~。
まぁ、新興国は、6月位から下がっていましたし、米国株が急落した事で、日本株も下がりましたから、それは下がるでしょうね。
ただ米国債や金は株価とは正反対の動きをしますから、その分保っている感じですかね。
◆ 積立を続けている方は、そのまま積立を
私の場合は、あえて積立をせずに、ロボがどれくらいの運用をするのか試していますが、基本的には上記の投資信託の積立と同じように、積立を続けている方は、長期的な視野を持って、積立を続けるのがベストではないでしょうか?
ドルコスト平均法は、下落時の積立にこそ力を発揮するものだと思います。
株価の下落時に買い足してもらってこそ、上昇局面で利益が出ますから、ここが踏ん張り所かもしれませんね。
◆ リスク許容度の変更は、相場が落ち着いてから
ウェルスナビの特徴の一つに、運用途中でのリスク許容度の変更ができるサービスがあります。
これは、株式と債券の各資産の配分を変更できる機能で、一般的なバランスファンドには無い機能です。
今回(2018年12月)のような、急落局面になると、やはりリスクを落とした運用に切り替えたくなる方も多いと思います。
もちろん、それでも構いませんが、ここでリスク許容度を下げてしまうと、安値で株を売って、高値で債券などを買ってしまう事になりますから、変更するなら、株式の相場がある程度回復してからのほうが良いように思いますね。
私自身もウェルスナビが、どのようにして、この局面を乗り越えるのか興味がありますね( ̄ー ̄)
【株価や投資信託が暴落した時の心構え。まとめ】
今回は、株式や投資信託が下落した時の心構えとして、投資信託の積立、株式、そしてETFの下落時の私なりの対処法を紹介してみましたが、いかがでしたか?
私の場合は、現在は国内ETFが主戦場となっていますので、ETFに関しては、少し長くなってしまいましたね(^-^;
結論から言えば、共通しているのは、やはり銘柄選びと分散だと思います。分散に関しては、銘柄の分散と共に時間の分散ですね。
相場が好調な時よりも、下落した時のほうが学ぶ事は多いと思います。また下落や急落を幾度か経験していく事で、【投資に対する耐性】といったものも身に付いていきます。
皆さんも失敗を糧に自分なりの投資法を確立していって頂きたいと思います。
投資に関しては、すべてが自己責任となりますから、あくまで参考程度として考えて下さい。
今回も、最後までお読み頂きありがとうございました(^-^)
↓ 今回紹介した【 投資の種類】に関しては、以下の記事で詳細を説明しています。
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株価や投資信託が下がる理由と原因(投資のリスク)を知り、下落相場に備えよ!
2018年から「積み立てNISA」が始まり、若年層を中心に積立投資を始める方も増えてきているようです。
人生100年時代と言われるように、定年後の老後資金に不安を抱えている方も多いのでしょうね。
ただし、せっかく投資を始めても元本割れや損切りを経験して、投資をやめてしまう方が多いのも事実だと思います。
株価には上昇局面があれば、必ず下落局面があります。
また上昇の時期が長ければ長いほど、上昇率が高ければ高いほど、調整局面として、株価の暴落や急落といったものが起こります。
今回は、株価が下がる理由である「投資のリスク」を知って、相場を生き抜いていこうといったお話です。
【株価や投資信託の下落には、どのような原因があるのか】
投資における「リスク」とは、値動きの大きさや不安定さと捉える事が多いですが、その上がったり下がったりの値動きは。何を原因としているのでしょうか?
投資を始めたばかりの人が、その理由を知らずに、株価の急落を経験してしまうと、パニックになってしまう事もあるでしょう。
敵を知り、己を知れば、百戦危うからずといった言葉もあります。
まず、投資には、どのようなリスクがあるのか考えてみましょう。
順に説明してみましょう。
(A)株価変動リスク
これは、文字通り株価が上がったり下がったりする要因ですね。
株価が上がったり下がったりする要因は、何が考えられますか?
一番の要因は、その株式を発行している企業の業績や経営状態、財務状況などが考えられますね。
上場企業は決算時に業績や財務状況を明確にする義務がありますから、経営が上手くいっていない、今期の業績が赤字であれば、当然株価は下がるでしょうし、逆に業績が良ければ上がっていきます。
ですので、決算時期に株価の変動が起こる事は度々あります。
また、優待や配当を目的とした場合は、権利確定日を境に、その銘柄の株価が下がる事も多いですね。
ただ、株価というものは、以下に紹介するように為替や金利といった外部的な要因も多く絡んできますし、その企業の取引先の状況にも左右されます。
(B)為替変動リスク
為替の変動によるリスクは、各国の経済情報や政治状況などにより変化します。
国家の財務状況が破綻したとか戦争中であれば、当然その国の通貨は、大幅に下がるでしょうね。近年で言えば、ギリシャショックなどがあります。
現在(2018年)であれば、アルゼンチンの通貨が暴落していますし、新興国からは全般的に資金が流出していますね。
その後、トルコショックもありました。
また為替の影響は、上記の株価にも大きく影響します。例えば円高が進めば、輸出企業の利益は下がりますから、輸出を中心とした日本企業の株価も下がります。
投資信託の場合も、外貨建ての資産の場合は、円高が進めば、基準価額の下落が考えられます。
(C)金利変動リスク
上場されている債券の価格は、金利が上がれば下がります。(債券の場合は、金利と価格は、正反対の動きをします)
現在(2018年)は米国の金利が上がり、米国の債券の価格は下がりました。
私も、いまだに含み損を抱えています(^-^;
金利が上がって、価格が下がりますから、新興国などに投資されていた高リスクな資産は、安定資産である米国債に向けられる可能性が高くなります。
そうなると、新興国の株式や債券に向けられていた資産は流出しますから、当然新興国の株価や債券価格は下がります。
ちなみに、現在の日本国債の金利は、ほぼ0%ですが、将来的に金利が上がれば、日本国債の価格は下がるので注意が必要です。
(D)カントリーリスク
これは投資した国や各地域における政治や経済の問題ですね。
昨年(2017年)は、北朝鮮の核実験やミサイル発射などがありましたね。こういった事態が起これば、近隣国家の株価が下がります。
そして今年(2018年)、最大のカントリーリスクと言えば、米中の貿易摩擦、米欧の貿易摩擦が挙げられますね。
トランプさんの場合は、世界中にリスクをまき散らすので、トランプリスクと名付けたほうが良いかもしれません(^_^;)
(E)流動性リスク
流動性リスクは、投資した株式や債券などを売却あるいは取得しようと思った時に、取引所に十分な需要や供給がない場合は、希望価格で取引ができない事があります。
また外国の取引所には、色々な取引規制がある場合もあります。そうすると、取引したくても取引できないような状況になります。
日本のETFも銘柄によっては、丸一日出来高0のファンドもありますね。
投資信託の場合も、あまりにも需要が低かったり、運営状況が悪い場合は、繰り上げ償還されてしまう場合もあります。
【株価や投資信託が下がる理由と原因(投資のリスク)を知ろう、まとめ】
今回は、株価が変動する理由である「投資のリスク」について紹介してみましたが、いかがでしたか?
実際には他にも様々なリスクがありますし、現代のグローバル経済の基では、一国の問題が周り廻って、世界経済に影響を及ぼす事が多いです。
ただ、そういったリスクが要因で投資対象が下落するからこそ、買い足しや買い入れのチャンスが来るとも言えます。
肝心な事は、必要以上にリスクを怖がるのではなくて、なぜその投資対象が下落したのか、その原因を知り、その上でどういった対処をするかですね。
一時的な要因で、先々回復が見込めるのか、それとも致命的な要因があり、早めに損切りしたほうが良いのかなど、.投資家は自分自身の判断で、決断する必要があります。
私自身の経験談を述べさせて頂ければ、失敗は早めに少額で経験したほうが良いという事です。また、下落に慣れるという事も大事かと思います。
今回も、最後までお読み頂きありがとうございました(^-^)
次回は「下落時の心構え」について、お話したいと思います。
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