投資初心者は、投資の「種類」と「仕組み」から勉強しよう。 第一回 入門「投資」講座
投資に興味はあるけど、何から勉強したらよいのか分からないという方も多いのではないでしょうか?
私自身も当初はまったくの投資初心者でしたし、周りで投資をやっている方もいなかったので、ほぼ独学で試行錯誤しながら、投資を学んできました。
当、入門「投資」講座は、そんな「投資」初心者の方のための入門講座です。
第一回は、投資の種類について勉強してみましょう。
【目次】
【まず投資の種類と仕組みを勉強しよう】
「投資」を言うと、まずどんな言葉が頭に浮かびますか?
株式投資?
不動産?
FX?
最近では、ビットコインを中心とした仮想通貨(暗号通貨)も有名ですね。
「投資」とは、資金を投じると書きますが、資金を投じる事によって利益を得る。もしくは、収益の増加を見込んで、資金を投じる事を言います。
投資というと、何もかも同じ扱いをされる事も多いのですが、実際には数多くの種類があり、その特徴も様々です。
私が行っている投資は、株式投資、投資信託、ETFですので、今回は、その三種類を中心に各投資法の概要を見てみましょう。
◆ 株式投資の特徴と仕組みは?
投資と言えば、「株式」という位に有名ですよね。
株式投資の仕組みを簡単に紹介すると、各事業者が会社の設備を新しくしたり、人材を増やしたりといった、会社の収益を増加するための費用を集めるために、株式を発行し、出資者を募ります。
出資者は資金を投下するかわりに、その会社の株主となり、利益が上がった場合は、利益の配分(配当益)を得たり、株価が上がった場合は、株式を他人に譲る事で(売却益)を得る事ができます。
最近では、配当金だけでなく、株主優待を目的に投資を始める方も多いようですね。
基本的に証券取引所で譲渡売買され、証券会社を通じて取引する事になります。
◆ 投資信託(ファンド)の特徴と仕組みは?
投資信託とは何ですか?との質問に、色々な株式や債券を詰め合わせた「幕ノ内弁当」と紹介している書籍をよく見かけます。
上手いこと言うなぁと思いますね。
昔から「卵は一つの籠(かご)に盛るな」との投資の格言がありますが、投資を行う際に一つの資産だけに多大な投資を行うのではなく、幾つかに分散させて行いなさいという事です。
一つの籠に、多くの卵を載せてしまうと、籠を落としてしまった時に、全ての卵が割れてしまいます。これを幾つかの籠に分けておけば、一つの籠が落ちても、他の籠は大丈夫だという事ですね。
これを具現化した物が「投資信託」という事になります。
株式の場合は、基本的に単一の銘柄でのみ取引が行われますが、投資信託の場合は、一つの商品の中に少しずつ色々な銘柄を保有している事になります。
その内の一つの株式が何らかの原因により、急激に下落した場合でも、他の銘柄がそれを支える事で、投資信託全体での急激な下落を防ぐ事ができます。
〇 投資信託の種類
投信には様々な種類があり、有名なものでは日経平均やTOPIXなどの日本の株式指数に連動したもの、米国株のNYダウやS&P500の指数に連動したもの、また米国とヨーロッパの株を中心にした先進国株式の指数に連動したものなどがあります。
また株式指数だけでなく、各国の債権や社債の指数に連動したものや、金や原油などのコモディティ(商品)の価格に連動したものもあります。
上記のような、指数に連動した運用を目的に構成された投資信託をインデックスファンドと言い、各指数の中からより利益を生み出す銘柄を選択して構成するアクティブファンドがあります。
投資信託は、証券会社を通じて購入する方法と、各独立系の運用会社から直接購入する方法があります。
↓投資信託について更に詳しく知りたい方は、下記ページをご覧下さい。
◆ ETF(上場投資信託)の特徴と仕組みは?
ETFは、一言で言えば、株式のように証券取引所に上場された投資信託(ファンド)の事を言います。
上場されているという事は、取引所での譲渡売買によって、株価と同じように、常時ETFの価格が変動します。
通常の公募型投資信託の場合は、投資信託に含まれている各株式などの価格が取引所が閉まった後に合算され、その日の基準価額(投資信託の価格)が決まりますので、基本的に一日に一度だけ価格が決まります。
それに対し、ETFの場合は、取引所が開いている間は、譲渡売買によって、一日の中で何度も流動的に価格が変わります。
ですので、一日の中で安い時に買って、高くなった時に売るといった売却益を目的としたディトレードも可能ですし、株式と同じように年に数回、分配金の配当もあります。
※ ETNやコモディティのETFなど、分配金の出ないETFもあります。
ETFは、基本的に各指数に連動したインデックスファンドですが(アクティブファンドは現時点ではないようです)、スマートベータと言って、高配当株やESGなどの特徴的な指数に連動したETFもあります。
ETFの購入方法は、株式と同じように証券取引所で譲渡売買され、証券会社を通じて取引します。
◆ その他の投資法
不動産投資
不動産(土地、建物など)の値上がり益や家賃収入を目的とした投資法。
現物所有だけではなく、出資者を募って、いくつもの不動産を購入または賃貸して運用するREIT(リート)という投資法もあります。
更にいくつかのREITを詰め合わせた投資信託やETFもあります。
FX
いわゆる、外国証拠金為替取引の事を言います。
異なる国の通貨を転換する際の差額による収益を目的に投資します。
コモディティ(商品)
金や銀、プラチナなどの貴金属や原油などのエネルギー、小麦やとうもろこしなどの農産物を投資対象としたものの総称。
現物を保有する事もありますし、コモディティを投資対象とした投資信託やETFもあります。
仮想通貨(暗号通貨)
国が発行した通貨ではなく、プログラミングにより発行され、銀行などの金融機関が取引を管理せず、ブロックチェーンという特殊な管理法により、取引が管理される。
日本では決済手段として認可されています。
現時点では、仮想通貨を扱った投資信託やETFは、ないようです。
【投資の種類と仕組みから勉強しよう。まとめ】
どの投資法も詳細に説明すると、各投資法で本が何冊も書けてしまいますから、今回はあくまで概要のみ紹介してみましたが、いかがだったでしょうか?
興味を持った投資法があれば、まずは書籍などで勉強してみる事をおすすめします。
当サイトでは、株式投資、投資信託、ETFに絞った内容を、今後紹介していきます。
2018年2月23日 .budo-ka.記
↓第二回の講座では、投資の目的について述べています。
↓入門「投資」講座のまとめページです↓