budo-ka’s 入門「投資」講座

投資信託の積立による資産形成とETF投資(配当益)による生涯年金の取得を目的とした投資法

積立NISAにも対応、長期投資向きの投資信託をベンチマークごとに紹介!

長期投資

 

 2018年からつみたてNISAも始まり、これから投資信託の積立を始めてみようという方も多いと思います。

 

 今回は、私も保有する長期積立向けのインデックスファンドを各ベンチマークごとに紹介してみたいと思います。

 

 設定年数の短いものは、つみたてNISAに対応していない投信もありますが、一つの参考になれば、幸いです。

 

【目次】

 

【本当に長期投資に向くファンドは、実は多くない】

 

 現在、日本では6000本以上投資信託が販売されていますが、いくつかの基準に当てはめると、実際に長期投資に向くファンドは、多くはありません。

 

 一番簡単な選択方法は、金融庁のお墨付きである「つみたてNISA」に適合した投信ですが、それでも100本以上のファンドがあります。

 

 今回は、当サイトの「投資信託の選び方。初心者がファンドを選ぶ4つの基準」で紹介した選択方法を基準に選抜してみたいと思います。

 

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【米国株に投資するファンド】

アメリカの国旗

 

〇 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

 

 米国を代表する大型優良株500銘柄で構成されるS&P500指数に連動するファンドです。

 

 2018年7月に設定されたばかりにも関わらず、順調に資産総額も伸び、すでに80億円を超えているようです。

 

 信託報酬も0.1728%以内と米国株式に投資するファンドとしては、最低水準です。

 

〇 楽天楽天・全米株式インデックス・ファンド

 

 楽天の全米株式については、説明する必要もない気がしますが、S&P500が米国の大型優良株を対象としているのに対し、米国の中小型株も含めて、全米のほぼ全ての上場企業に投資するファンドです。

 

 資産総額は、すでに284億円を超えています。信託報酬は、0.1696%程度となっています。

 

◆ 米国株式について一言

 

 2018年10月からの米中貿易摩擦などを発端とした株価の調整で現在値動きが激しくなっていますが、先進国の中では唯一と言っても良いほどの成長力を保っています。

 

 私個人は、大和のS&P500を積立していましたが、信託報酬が下がった事で、2018年にeMAXIS SlimのS&P500に乗り換えました。楽天の全米株式は身内の口座で積立をしています。

 

 私はETFでもS&P500に投資していますが、個人的にはS&P500のほうが好みですね。

 

 

 【先進国株式に投資するファンド MSCIコクサイ(日本除く)】

先進国の都会のイメージ

〇 ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

 

 資産総額は1013億円を超えている老舗の巨大ファンドです。信託報酬は、0.11772%です。

 

〇 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

 

 資産総額は267億円を超えて、更に増加傾向です。信託報酬は、0.11772%です。

 

MSCIコクサイインデックス(日本除く)について一言

 

 MSCIコクサイインデックスは、日本でインデックス投資という言葉が使われ始めた頃から海外に投資する際の主要指数でした。

 

 特にニッセイの外国株式は、信託報酬の値下げを度々実行してきて、投信ブロガーが選ぶインデックスファンドの常連でしたね。

 

 私も特定口座の頃から積立を始め、NISA口座に移行後も積立を続けていました。個人的には、非常に馴染みのあるファンドです。

 

 そこに、eMAXISが更なる信託報酬の値下げをしかけてきました。私も最初にeMAXISの信託報酬を見た時は驚きましたね。

 

 海外のETF並みの水準まで下がりましたからね。2018年に私もついに乗り換えてしまいました。

 

 と思ったのもつかの間、ニッセイも同水準まで落としましたから、乗り換える必要はなかったですね(^_^.)

 

 次は、どちらが先手を放つのでしょうか?

 

新興国の株式に投資するファンド】

中国の国旗

〇 三菱UFJ三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

 

 MSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動するファンドです。資産総額は、106億円。信託報酬は、0.20412%以内となっています。

 

SBISBI新興国株式インデックス・ファンド

 

 FTSE・エマージング・インデックスに連動する投信。資産総額は、10億円を越えたところです。信託報酬は、0.1948%程度となっています。

 

新興国株式について一言

 

  MSCIとFTSEのエマージングの最大の違いは、FTSEのほうが韓国を投資対象から外しているところです。

 

 どちらも、約3割は中国株で構成されているので、米中の貿易摩擦の影響で、新興国株式に連動する投資信託は、現在(2018年12月)は下落傾向が続いていますね。

 

 私はFTSEのほうは、楽天楽天新興国株式インデックス・ファンドを保有していますが、信託報酬がやや高め(0.2696%程度)のせいか、あまり人気がないようです。

 

 2019年は、新興国の復興を期待したいところです。

 

 

 【国内株式に連動するファンド】

日本の国旗

 

〇 ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド

 

 TOPIX東証株価指数)に連動する投資信託。資産総額は、208億円。信託報酬は、0.17172%以内となっています。

 

〇 ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド

 

 日経平均株価(日経225)(配当込み)に連動の投信。資産総額は、55億円。信託報酬は、0.17172%以内です。

 

◆ 国内株式について一言

 

 国内株式に連動するファンドとして、TOPIXに連動するものと日経平均株価に連動するものを一つすつ挙げてみました。

 

 トピックスは、東証一部に上場する全銘柄、日経平均は225銘柄を選抜した指数です。ほぼ同様の値動きをしますが、構成銘柄が多い分、TOPIXのほうが、値動きが緩やかです。

 

 信託報酬については、eMAXIS Slimや大和-iFreeシリーズも同額ですので、どれを選んでも大差ないと思います。

 

 設定年数がやや早かったのと、資産総額の多さからニッセイのファンドを選びました。

 

 私個人の考えでは、国内株式に関しては、米国株式との連動性が高いので、個別に投資する価値があるのかどうか判断に迷うところですね。

 

 ちなみに私は、投資信託に関しては、実はアクティブファンドのほうを多く保有しています。理由は、日本のベンチャー企業を応援したいからです。

 

 ただし、下落時は、アクティブファンドは弱いです(T_T)。安定性を求めるなら、やはりインデックスと言ったところでしょうか。

 

【全世界の株式に投資するファンド】

世界中の人々

 

〇 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)NEW!

 

 MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資信託です。

 

 2018年10月に設定されたばかりですので、資産総額は、まだ5億円程度ですが、このファンド一つで世界45か国(約2500銘柄)へ投資する事ができます。信託報酬は、0.15336%以内となっています。

 

楽天楽天・全世界株式インデックス・ファンド

 

 FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)に連動する投資信託です。日本では有名なバンガードのVTに投資をしています。

 

 設定は2017年、資産総額は、155億円を越えています。信託報酬は、 0.2296%程度です。

 

◆ 世界株式について一言

 

 MSCIは全世界に上場されている株式銘柄の約85%、FTSEは中小型株まで含め全世界の95%以上の銘柄に投資します。

 

 eMAXIS Slimからは、全世界株式(除く日本)が出ていましたが、2018年10月に日本を含めた(オールカントリー)が設定されました。

 

 FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動したファンドとしては、他にSBI-SBI・全世界株式インデックスがあり、信託報酬は、SBIのほうが0.15%程度と安いのですが、資産総額がまだ15億円と10倍以上の開きがあるため、楽天の全世界株式を選択しました。

 

 

【先進国の債券に投資するファンド】 

 

〇ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド

 

 FTSE世界国債インデックス(除く日本・円換算ベース)に連動した投資信託です。資産総額は99億円を越えています。信託報酬は、0.1836%以内となっています。

 

 ◆ 先進国の債券について一言

 

 FTSE世界国債インデックスは、日本を除く世界22か国の国債を基に算出された指数です。

 

  構成比率としては、アメリカが約40%を占めています。次いでフランス、イタリア、英国、ドイツなどのヨーロッパの国債が約半数を占めていますから、米国を中心とした先進国の国債分散投資した指数と言えるでしょう。

 

 先進国の債券に投資するファンドは、他にeMAXIS Slim 先進国債券インデックスやOne-たわらノーロード 先進国債券がありますが、投資指標も信託報酬も同じです。

 

 設定年数の長さと資産総額の大きさからニッセイを選びましたが、大差はないと思います。

 

 なお債券に投資する投資信託は、つみたてNISAの対象外となります

 

新興国の債券に投資するファンド】

 

〇 大和-iFree 新興国債券インデックス

 

 JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケット・グローバル・ダイバーシファイド(円換算ベース)に連動した投資信託です。資産総額は約23億円。信託報酬は、0.2376%となっています。

 

 このファンドも、積立NISAの対象外です。

 

新興国の債券について一言

 

  JPモルガンの当指数の構成国に中国は入っておらず、メキシコ、ブラジル、ポーランドインドネシア南アフリカなどがそれぞれ10%程度の比率となっており、約過半数を占めています。

 

 今回、新興国の債券に投資するファンドを改めて調べてみましたが、やはりまだまだ信託報酬が高いものが多いですね。

 

 新興国の債券に個別に投資するよりは、新興国の債券を含むバランスファンドに投資をしたほうが良いかもしれませんね。

 

 

【国内債券に投資するファンド】

 

〇 One-たわらノーロード 国内債券

 

 NOMURA-BPI総合に連動する投資信託です。資産総額は、66億円。信託報酬は、0.1512%です。

 

◆ 国内債券に投資するファンドについて一言

 

 国内債券に投資するファンドとしては、更に信託報酬の安い(0.15012%以内)、ニッセイ国内債券インデックスファンドや三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内債券インデックスがありますが、資産総額の増加率の高い上記のファンドを選択しました。

 

 国内債券もつみたてNISAの適応外となりますので、つみたてNISAを利用する場合は、国内債券の含まれるバランスファンドを選択する形となります。

 

【バランスファンド】

バランスを取っている天秤のイラスト

 

〇 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

 

 先進国の株式、債券、REAT、新興国の株式と債券、国内の株式、債券、REATの8資産に均等の割合で投資するバランスファンドです。資産総額は、187億円。信託報酬は、0.17172%以内となっています。

 

〇 三井住友TAM-世界経済インデックスファンド

 

 2009年から続く、老舗のバランスファンドです。資産総額は、585億円。信託法種は、0.54%です。その他に解約時にかかる手数料として、信託財産留保額が0.1%となっています。

 

 地域別のGDP総額の比率を参考に、先進国、新興国、国内の株式と債券の6資産へ投資します。

 

 私が初めて購入した投資信託です。現在の水準を考えると、信託報酬がやや高めな印象を受けますね(^_^.)

 

〇 ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスF 4資産均等型

 

 先進国の株式と債券、国内の株式と債券の4資産に25%ずつの比率で投資するバランスファンドです。資産総額は、28億円。信託報酬は、0.17172%以内となっています。

 

 設定当初は、あまり人気がありませんでしたが、その後じわじわと資産総額を増やしてきています。信託報酬も値下がりました。

 

 あえて、8資産を望まない方、REATや新興国には投資をしたくない方向けのバランスファンドです。

 

〇 大和-iFree 年金バランス

 

 GPIF「年金積立金管理運用独立行政法人ポートフォリオと同じ構成で運用を行うバランスファンドです。設定が2018年8月31日と間もないため、資産総額は8千万円です。信託報酬は、0.17172%となります。

 

 守りに堅実な印象ですね。もう少し人気が出るかなと思いましたが、まだ様子見といったところでしょうか。このファンドは、まだ積立NISAの対象には入っていないようです。

 

【関連記事】

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 ◆ バランスファンドについて一言

 

 つみたてNISAの場合は、債券やREATに単独で投資する事ができないため、債券やREATに投資したい場合は、バランスファンドを通じてという事になります。(もしくは、特定口座を利用する)

 

 バランスファンドの特徴としては、資産を分散して投資を行うため、投資リスクの軽減を図れます。私が最初に投資を行ったのも、バランスファンドでした。

 

↓ バランスファンドの運用方法については、下記記事をご参考下さい。

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 【積立NISAにも対応可、長期投資向きの投資信託のまとめ】

 

 今回は、長期投資向きの投資信託を選抜して、紹介してみましたが、いかがでしたか?

 

 文中に紹介した投資指標(ベンチマークについては、下記記事でも紹介しています。

 

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  やはり、長期で積立投資をしていくとなると、コストである信託報酬に目が行きますね。

 

 その上で、どこの地域、どのベンチマーク(投資指数)に投資を行うのか、そして、いかにリスクを軽減させていくのかを考る必要があります。

 

 20代や30代であれば、米国株式や先進国株式に一括投資という事も考えられますし、全世界株式で株式のみの分散投資も良いですが、さすがに40代の後半ともなると、少しは守りも固めながらという事になりますね。

 

 40~50代で、これから積立NISAなどを始める方は、バランスファンドで資産を分散しながら、サテライト部分で先進国や新興国の割合を少し増やすといった形がベストでしょうか。

 

 今回、紹介した投資信託は、SBI証券楽天証券で購入する事ができます。

 

 特に投資初心者の場合は、ポイントで投資信託の購入や積立ができる楽天証券がおすすめです!

 

 ↓ 投資初心者に楽天証券をおすすめする理由とは?

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 今回も最後までお読み頂きありがとうございました(^-^)

 

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