キャピタルゲインかインカムゲインか、あなたの投資の目的は?第二回 入門「投資」講座
第一回の入門投資講座、「投資の種類を仕組みを勉強しよう。」では、株式投資、投資信託、ETFなどの投資の種類について簡潔に説明してみました。
今回の第二回では、あなたなりの投資戦略を考えてみたいと思います。
あなたは、「投資」をする事によって、どのような成果を期待しますか?
また、どのような目的で投資を行うのでしょう?
単純にお金持ちになりたいという方もいるでしょうし、何年後までにいくらほしいといった、具体的な目的のある方もいらっしゃると思います。
今回は、そういった各自の目的に応じた投資法を考えてみましょう。
【売却益(キャピタルゲイン)と配当益(インカムゲイン)】
いきなりの投資用語に何だよ、それ?と思った方もいらっしゃるかもしれません。
投資経験のある方は、そんなの知ってるよという方ばかりだと思いますが、当ブログは全くの投資初心者を対象にしていますので、ご容赦下さい。
キャピタルゲインとは、保有している金融資産を売却する事によって得た利益(売却益)を指します。正式には、譲るという意味で譲渡益とも言います。
インカムゲインとは、何らかの金融資産を保有している事によって得られる権利と言って良いと思います。
配当によって得た利益の事を(配当益)と言い。昨今、話題の株主優待も配当益と言って良いでしょう。
不動産を保有していて、家賃収入を得ている場合も、インカムゲインです。
なぜ、キャピタルゲインやインカムゲインの話をしたかと申しますと、売却益を目的に投資を行うのと配当益を目的に投資を行うのでは、かなり投資法が異なってくるからです。
例えば、株式投資で売却益を目的とするなら、安く買って高く売るのが目的となりますから、比較的値動きの大きい銘柄を選んだほうが良いでしょう。
逆に配当益を目的とするなら、あまり頻繁な値動きをされると、感情的に不安になりますから、値動きが小さく株価の安定した銘柄を選んだほうが良いでしょう。
このように同じ株式投資でも、インカムゲインを目的とするのか、キャピタルゲインを目的とするかで、対象となる銘柄は、ずいぶんと変ってくるのです。
投資をしていく上で、「感情」のコントロールは、非常に重要な要素ですが、感情(不安)に関しては、機会を改めて説明します。
【短期的な利益を求めるか、長期的に資産を増やしていくか】
次に短期的か長期的かを考えてみましょう。
〇短期的な収益を求める
短期的に利益を上げるとなれば、売却益を目的とした株式投資やFXという事になると思います。
ただし、短期的に利益を上がるためには、かなりの専門的な知識が必要となりますし、それなりの投資資金(軍資金)も必要です。
また、投資には経験といったものが、絶対に必要です。
上げ相場があれば、必ず下落する時があります。その下落にも程度の差があり、毎回同じ対処法では対処しきれない事もあります。
短期に利益を得るのであれば、経験と知識といったものが、必ず必要だという事は覚えていて頂きたいと思います。
〇長期的な資産の形成
続いて長期的な資産の形成について、考えてみましょう。
長期的な資産の形成には、やはり投資信託の積立が一番向いているように思います。
こちらの場合は、少しずつ資産を増やしていくといった感じですね。
↓投資信託の積立に関して詳しくは、下記記事をお読み下さい。
また、株式やETFで高配当な銘柄を少しづつ買い足していく事で、将来的に安定した配当金を得るという方法もありますし、不動産を所有して家賃収益を得ていくという方法もあります。
つみたてNISAやiDeCoなど、長期間投資を行う事で非課税優遇を得られる制度も充実してきました。
ただし、投資信託による長期投資は、今後も投資したファンドが成長をし続けるという前提があっての話です。
ですので、積立投資の場合は、投資する銘柄選びが非常に重要になります。
その上で、自分の目的とする成果を得るまで、絶対に投資をやめないという強い意志が必要となります。
短期的な収益を求めるの項目でも書きましたが、投資を続けていくと、必ず相場が下落する局面があります。
上げ相場でのちょっとした下落であれば、大抵はすぐに上昇に転じますが、上げ相場が長く続けば続くほど、急落や暴落といったリスクも同時に抱える事になります。
そして、その急落や暴落を機に、長期的な下落が継続していく場合もあります。
資産(元本)が10%減り、20%減りといった場面もあるでしょう。
そういった際に、投資をやめてしまう方が多いのですが、積立投資の場合は、そこを乗り越え、再び上昇局面まで我慢できるかが、鍵となります。
【CHECK POINT】
ちなみに、短期的な売却益を狙った投資では、下落時に投資元本を増やしていくと、含み損が膨らんでいき、大損する場合もあります。
投資目的に応じた投資戦略が必要です。
【大まかな投資戦略を立てた上で、投資をしましょう】
前回で「投資の種類」を今回で大まかな「投資戦略」を紹介してみましたが、いかがだったでしょうか?
投資を始めるにあたって、何に投資し、どのような成果を求めるのかは、非常に重要です。
その上で、自分の投資戦略に基づいた知識を勉強していきましょう。
あれもこれもと勉強していては、時間が足りません。
周りがやっているからとか、何に投資して儲かったという話を聞いて投資を始めても、各投資法や投資戦略によって、投資のやり方が違ってくるので注意が必要です。
次回は、投資初心者向けの投資本を紹介したいと思います。書籍を読んで、投資の概要を身に付けましょう。
2018年3月6日 .budo-ka.記
【第三回 入門「投資」講座】投資の概要を知る。
↓入門「投資」講座のまとめページです↓